2006年 07月 30日
7月27日の朝日新聞は、Wikipediaを大きく取り上げ紹介している。 Wikipediaはその記事のとおり有意義なサイトだし、私もいくつかの記事を書いたりしている。しかし、Wikipediaが一般に知られていくと、悪戯的な記事などの問題点も増えそうな気がする。 28日のITmediaの記事にこういののがあった。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0607/28/news023.html 米スカットカトリック高校が、フリー百科事典Wikipediaの投稿をめぐり訴訟を起こした。これに類する記事を日本のWikipediaで何度か見かけたこともある。 こういう中傷とわかるような記事はおおむね誰かに修正されるのだが、一見中傷とわからない、あるいは単なる事実違いだと当事者でなければ誰も気がつかない可能性があるし、知らずにその誤った内容を使って他サイトで記事が書かれたりすると、Wikipediaが修正されても他サイトはそのままになるだろう。 例えば、高卒のA氏の学歴をわざと東大卒と書いておくとする。それを参考にA氏のことを東大卒とする記事が他に出る。活字メディアにも出る可能性がある。 A氏の知人などで、事情を知らずにA氏が学歴詐称をしたのだろうと解釈する人もいるだろう。何かのおりにA氏がこれに気づいても、自分は高卒だと訂正してまわるのも不快である。 2Chの記事は眉唾で読むが、Wikipediaの記事はまだ信用がある。悪戯的な記事が増えればWikipediaも信用を失っていくかもしれない。 Wikipediaに限らず、WEBの進化で情報の伝達力が桁違いに大きくなり、誤った情報の伝播力も大きくなっている。これを見分けるのは利用者しかいないのだろうが、そのために必要な力量の蓄積は、WEBの進化速度に追いついていけるのだろうか。あまりに急激な普及拡大は問題点も増大させる。Wikipediaの健やかな成長を願うのだが。
by iron_pen
| 2006-07-30 12:14
| 科学技術・IT
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